同人イベントの準備、これ全部スマホでなんとかなる【全ツール使い方ガイド】
イベントに申し込んだはいいものの、原稿以外にやることが多すぎる。お品書き、値札、名札、差し入れ……「これ、いつ作るの?」って、毎回なる。
同人かけこみ堂は、その「原稿以外、全部」をスマホだけでなんとかするための無料ツール集です。登録もインストールもいらない。当日の朝、会場の床で気づいても、たぶんまだ間に合う。
この記事では、イベント当日までの流れに沿って、全ツールの使い方をざっと紹介します。上から順に読まなくてOK。気になったところだけ拾ってください。
ざっくり、こんな流れ
イベント準備を時系列に並べると、だいたいこの順番です。
- 申し込んだら:いつ何をやるか決める → スケジュール
- 本の準備期:無配・おまけをつくる → 折り本/値段を決める → 原価計算
- 設営の準備(前日まで):お品書き・値札・名刺・名札・差し入れシール・推しCP紹介シート
- 前日:荷造りする → 持ち物チェック
- 当日(会場):基本ツールはもう出番なし。完売・離席中の掲示にでか文字POP。そして「作り忘れた…」に気づいたら、その場で駆け込み
では、1つずつ。
まず「間に合うのか」を確かめる
そもそも何をいつまでにやればいいのか、最初は誰もわからない。
イベント準備スケジュールは、イベント日を入れるだけで「申し込み・原稿・入稿・準備・当日」のタスクを逆算して並べてくれるツール。①イベント日とイベント名を入れる ②サークル参加/一般参加を選ぶ ③自動で出たタスクを自分用に編集する、の流れです。PDFでもカレンダー用のICSファイルでも書き出せるので、スマホのカレンダーに丸ごと放り込めます。

イベント日を入れると、当日までのタスクが「あと○日」付きで並ぶ。
無配やおまけを、つくる
新刊とは別に、スペースで配る無配(むはい)や、通販のおまけがあると喜ばれる。でも「そのためにわざわざ印刷所に出すほどでもないな…」となりがち。
折り本メーカーは、A4用紙1枚を折って切るだけで8ページの小さな本(A6サイズ相当)になるツール。家のプリンターやコンビニで刷れるので、無配やおまけにちょうどいい。①本文を貼り付ける ②表紙テキストか画像を選ぶ ③文字の詰め具合(ゆったり/標準/詰め)を選んでPDF出力。縦書きやルビっぽい特殊文字もそれなりに処理してくれます。

A4一枚で8ページ。無配や通販のおまけにちょうどいいサイズ。
値段、いくらにしよう問題
「赤字は嫌だけど、ぼったくりにもしたくない」。値付けって、地味にいちばん悩む。
原価・利益計算ツールは、印刷費と部数、経費を入れると1冊あたりの原価と適正価格を出してくれます。①印刷費・部数を入れる ②経費(参加費・交通費など。カスタム項目も足せる)を入れる ③頒布価格と予想頒布数を選ぶと、損益分岐点と予想収支が出る。BOOTHやpictSPACEの通販手数料込みでの計算もできます。

原価率に応じて「利益しっかり確保できてる!」「赤字覚悟の趣味価格」などのコメントが出る。
机の上を、なんとかする
スペースに着いて、いざ設営。ここで「あ、お品書き作ってない」が発動しがち。
お品書きメーカーは、頒布物一覧(最大5冊)をきれいに並べたシートを作るツール。①サークル情報を入れる ②頒布物(表紙画像・タイトル・価格)を追加 ③テンプレートと色を選んで、X用・pixiv用・A4印刷用に書き出し。ここで入れた情報は、このあとの値札・名札に引き継げます(同じことを二度入力しなくていい)。

頒布物を並べたお品書き。そのままX投稿用の画像にもなる。
値札メーカーは、名刺サイズの値札を最大10枚、A4に面付けして印刷できます。①各カードに文字を入れる(例文ボタンから「新刊◯◯円」「おつりなし」などを入れるのが早い)②フォントサイズと色を選ぶ ③PDFで出力して切る。折って自立する「テント型」もあります。

「新刊500円」みたいな値札を、10枚まとめて印刷。
名刺メーカーは、サークルの名刺やショップカードを作るやつ。①表示名・SNS・ひとことを入れる ②QRコード(通販URLなど)を入れる ③装飾フレームと色を選んでPDF出力(10面付け)。立ち寄ってくれた人へのフォロー導線として、地味に効きます。

SNSやQRを載せたサークル名刺。10面付けで印刷できる。
推しを、布教する
宣伝したいのは新刊だけじゃない。「このCPを知ってくれ」という気持ち、ある。
推しCP紹介シートメーカーは、推しの2人を左右に並べて布教するシートを作るツール。①2人の名前・肩書き・紹介文を入れる ②それぞれのイメージカラーを選ぶ(左右が色分けされる)③感情矢印(A→B/B→A)や関係性タグ(幼馴染・両片想い…)を足して画像出力。X用とA4の2サイズに対応しています。

推しCPを左右に並べて、関係性タグや布教コメントで語るシート。
自分と、差し入れ
人と会うイベントなら、名札があると一気に話しかけやすくなる。
名札メーカーは、名刺サイズの名札を作るツール。①表示名と役割(本人/売り子/一般参加)を選ぶ ②サークル名・SNS・ひとことを入れる ③レイアウト・色・フォントを選んでA4に1枚出力。アイコン画像も入れられます。

本人・売り子・一般参加で、レイアウトが切り替わる名札。
差し入れする側なら、差し入れシールメーカー。お菓子に貼る名前シールを作れます。①HN・SNS・ひとことを入れる ②形(四角・丸・長方形・楕円)を選ぶ ③賞味期限やアレルギー表示も入れて、2L判に面付けしてコンビニで写真プリント。「誰からの差し入れか」が一目でわかるやつです。

名前・SNS・アレルギー表示まで入れられる差し入れシール。
→ 名札メーカー / 差し入れシールメーカー
前日、荷物をまとめる
ツールを使うのは、だいたいここまで。あとは詰めるだけ。
持ち物チェックリストは、サークル/一般・夏/冬で中身が変わる持ち物リスト。①参加形態と季節を選ぶ ②自分用にアイテムを足し引きする ③チェックしながらA4で印刷。買い足しが必要なものは、そのままお買い物リストに送ってAmazon検索までいけます。

「絶対に忘れるな」セクション付き。チェックしながら印刷できる。
当日は、基本なにも作らない
ここまでのツールは、全部 前日までに使っておくもの。当日は、もう売って楽しむだけ。……のはずなんですが。
「お品書き作ってない」「値札がない」。会場で気づくこと、あります。そういう時のためのサイトなので、スマホからその場で作って大丈夫。コンビニのネットプリントに送れば印刷もできます。前日でも、会場に着いてからでも、まだ間に合う。
そして当日ならではの出番が、でか文字POPメーカー。「完売」「離席中」「見本誌あります」みたいな掲示を、画面いっぱいのでか文字にできます。スマホをそのまま立てて掲示にしてもいいし、印刷してもいい。トイレに立つときの「ちょっと離席中」が一瞬で作れます。

「完売しました」を画面いっぱいのでか文字に。そのまま掲示できる。
おわりに
ここまで紹介したツールは、全部 登録不要・インストール不要・スマホで完結。作ったデータはあなたの端末の中だけで処理されるので、サーバーにアップロードされることもありません。
全部使う必要はなくて、「今いちばん困ってるやつ」を一つ開くだけでいい。同人かけこみ堂は、原稿以外のことを全部なんとかするために置いてあります。
──と、ここまで言っておいてなんですが、このサイトは個人がひとりで作って動かしています。サーバー代とコーヒー代くらいはなんとかしたいので、最後にちょっとだけお願いを。
もし印刷用品や資料の本をAmazonや楽天で買うなら、サイト内のリンクから飛んでもらえると、運営のちょっとした足しになります(あなたが払う値段は変わりません)。
それから、開発の裏話や同人イベントの小ネタを note にも書いています。気が向いたら覗いてくれたら…くらいの気持ちなので、どうか無理はしないでくださいね。
イベント、いってらっしゃい。
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