前のイベントのお品書き、覚えてる?【ふっかつのじゅもん】
2026.03.23
既刊の情報、覚えてますか
たいていの場合、あるイベントで出した本は売り切れるまで次のイベントにも既刊として持っていくことになる。
つまり、お品書きや値札に書く内容もだいたい同じだ。
新刊の情報だけ追加して、売り切れた本を消して、あとはそのまま。やることは分かっている。分かっているのだが——
既刊のタイトルはともかく、ページ数や価格まで覚えてますか?
私は覚えていない。
「あの本、何ページだっけ……36? いや40だったか……?」「これ500円だっけ、600円だっけ……?」。イベント前日の深夜、既刊の奥付を引っ張り出して確認している自分がいる。原稿が終わってHPゼロなのに、なぜ情報の棚卸しをしているのか。
データは残ってるはず……ではない
同人かけこみ堂には短期間のデータ記憶機能がついている。ブラウザを閉じてもしばらくはデータが残るので、「あ、やっぱあそこ直したい」くらいなら対応できる。
ただ、これはブラウザのローカルストレージという仕組みを使っている。ブラウザのキャッシュクリアをしたり、ある程度時間が経つと、データは消える。
これは同人かけこみ堂が会員登録をさせない代わりに払っている代償だ。サーバーにデータを保存しないということは、ブラウザの外にデータの居場所がないということ。3ヶ月後のイベントまでデータが生きている保証はない。
そこで「ふっかつのじゅもん」
ある年代までの方にはなじみ深いであろうこの機能名。
同人かけこみ堂でお品書きや値札を作ったあと、トップページの下部にある「ふっかつのじゅもん」セクションから呪文を書き出せる。
出てくるのは英数字の羅列。マジで呪文みたいな見た目をしている。
この呪文の正体は、お品書き・値札・名札・差し入れシール・チェックリストなどに入力したデータをギュッと圧縮した文字列だ。これをコピーして、どこかに保存しておいてほしい。
おすすめの保存先はクラウドにつながるところ。iCloudメモでも、Gmailの下書きでも、Discordの自分専用サーバーでも、LINEのKeepメモでもいい。とにかくスマホが変わっても、端末が変わっても取り出せる場所。
遠征先のネカフェでも使える
これのいいところは、スマホはもちろん、遠征先のネットカフェのPCからでもデータを復元できるところ。
呪文を貼り付けて「ふっかつする」を押すだけで、前回作ったお品書きや値札のデータが戻ってくる。新刊の情報だけ追加して、あとはPDF出力。最短ルートでイベント準備が終わる。
つまり、もう既刊のページ数を確認するために奥付を引っ張り出す必要はない。
ひとつだけ注意
画像データは呪文に含められない。含めると呪文が長くなりすぎて、もはや呪文というか論文になってしまう。
なので、表紙画像など各ツールで使った画像ファイルは、呪文と同じ場所に一緒に保存しておこう。フォルダを作って「スパコミ用」とかにしておけば完璧。
呪文で文字データを復元して、画像だけ手動で再設定。これが現状のベストな運用だ。
イベントのたびに同じ情報を入力し直す苦行から解放されますように。
