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同人誌の値段、どうやって決めてる?【原価計算のすすめ】

2026.03.08

同人誌の値段、どうしてる?

突然ですが、同人誌の値段ってどうやって決めてますか。

何冊刷るのが適切なのか。この値段で高くないか。安すぎて赤字にならないか。

お金のことだから、あんまり大っぴらには聞けない。Twitterで「皆さん値段どうやって決めてますか?」なんてアンケート取るのもなんか違う。結果、なんとなくの印刷代と周りの空気感で「まあ、こんなもんかな」と決めている人が多いんじゃないだろうか。

私もそうだった。

趣味なんだから多少赤字になっても別にいい。本が誰かの手に届くこと自体が嬉しいし、「面白かったです」の一言で印刷代なんか吹き飛ぶ。それは本当にそう。

でも、あんまり赤字すぎるのもサステナブルではない。「次も本を出したい」と思い続けるためには、お財布が死んでないことがけっこう大事だったりする。

もう十年以上同人女をやっていると、このあたりの感覚はなんとなく身についてくる。でも特に初心者の方は悩むんじゃないだろうか。私も最初のイベントでは印刷所の見積もりと電卓を何往復もした記憶がある。

ぶっちゃけ、計算はシンプルでいい

身も蓋もないことを言うと、ツールを使うまでもなく基本の考え方はこうだ。

印刷代 ÷ 印刷冊数 → 100円単位で切り上げ

以上。本当にこれだけ。

30,000円で50部刷ったら1冊600円。じゃあ600円か700円。おしまい。

……なんだけど、ここからが私の持論。

500円単位にしてしまえ

特に複数の頒布物がある場合、極力500円単位にすることをおすすめしたい。

イベント当日、テンパリまくる頭と心に余裕を持たせるために。

900円にするくらいなら、いっそ1,000円にしてしまえ。

だって考えてみてほしい。買う側としても、一分一秒を争うイベント会場で「500円玉1枚と100円玉4枚で……」とか財布をガサガサしたくない。1,000円札をサッと出せるほうがお互いに楽だ。

お釣りを出す側としても楽。「新刊2種で1,500円です」「2,000円からですね、500円のお返しです」。これが一番スムーズ。

「全部ください!」と言ってくれる神のような方にも、合計金額がパッと計算できる。

まあこれは完全に私の持論だけどね。めちゃくちゃ赤字になるとかでない限り、好きに決めていい。500円じゃなきゃダメなんてルールはどこにもない。

何冊刷ればいいんだろう?

この問いは永遠だ。

十年以上やっていてもまだ迷う。ぶっちゃけ事前アンケートもpixivのブクマ数も、そんなに役に立たない。アンケートで「ほしいです!」と答えた人の半分は当日来ない。ブクマ数が伸びたジャンルの本が案外出なくて、なんとなく出した本がなぜか完売する。同人は読めない。

個人的には「イベント2〜3回分+通販半年分くらい保てばいいかな」と思いながら計算している。でもそこは己のお財布との相談だ。

趣味なんだから、そんなもんでいい。

足りないと文句を言う人は、余った時には助けてくれないんだし。

考えるきっかけに使ってほしい

そういうことを、同人かけこみ堂の原価・利益計算ツールを使いながら考えてみてほしい。

原価に含めても許される項目——参加費とか交通費とか——をデフォルトで入れてあるので、ONにしたりOFFにしたりしながら色々シミュレーションしてみてください。「交通費込みだと赤字だけど、印刷代だけなら黒字か」みたいなことが見えてくる。

もしも黒字になってしまい、それが心苦しいのならば。

次回、無配でも刷ってくればいい。

あなたの無配を読ませてください。

原価・利益計算ツール

印刷代と部数を入れるだけ。赤字か黒字か3秒でわかります。

使ってみる →