同人かけこみ堂(α版)
← コラム

同人イベント準備に使える無料ツール19個まとめ【スマホ完結・登録不要】

2026.07.29

原稿以外の作業が多すぎる

同人イベントの本当のラスボスは原稿ではない。原稿が終わったあとに控えている「その他」だ。

お品書き。値札。名札。差し入れシール。持ち物の準備。値段をいくらにするか。当日の設営。

どれも1つ1つは10分で終わる作業なのに、脱稿直後のHP3の体では立ち上がれない。そして前日の深夜に「あ、値札」と気づく。私は毎回気づく。

同人かけこみ堂は、その「原稿以外」をスマホだけで片付けるためのツール集だ。現在19個ある。全部無料、会員登録なし、アプリのインストールもなし。データはブラウザの中だけで処理されるので、サーバーに送られることもない。

この記事では19個ぜんぶを、使う場面ごとに紹介する。今困っていることから探してほしい。


困りごとから逆引き

いま困っていること 使うツール
頒布物の一覧を出したい お品書きメーカー
新刊を目立たせたい 新刊紹介カードメーカー
値札がない 値札メーカー
誰だかわからないと言われる 名札メーカー / 名刺メーカー
完売・離席を伝えたい でか文字POP
差し入れに名前を書き忘れる 差し入れシールメーカー
何を持っていけばいいのかわからない 持ち物チェックリスト / 買い出しリスト
準備がいつも間に合わない イベント準備スケジュール
無料配布や新刊が間に合わない 折り本メーカー / 面付けメーカー
サークルカットで申込が止まる サークルカットメーカー
小説原稿の体裁が不安 原稿整えツール / 濁点文章メーカー
値段の付け方・通販価格がわからない 原価・利益計算ツール
当日の机の上が想像できない イベント卓上シミュレーター
推しを布教したい 推しCP紹介シートメーカー / 推し作品まとめメーカー

🎪 会場で使う(7個)

お品書きメーカー

頒布物を最大5冊まで入力すると、冊数に応じてレイアウトが自動で切り替わるお品書きが作れる。デザインの知識はいらない。テンプレートと色を選ぶだけ。

出力はA4・A3のPDFに加えて、X用・pixiv用・pictSQUARE用のPNG。告知にも当日の掲示にも同じデータが使い回せる。ここで入力した頒布物データは値札メーカー・名札メーカーに引き継げるので、最初に触るならここがおすすめ。

お品書きメーカーを使う

新刊紹介カードメーカー

お品書きが「全部の一覧」なら、こちらは「新刊1冊を全力で推す」ためのカード。雑誌の表紙みたいな4レイアウトから選べる。

あらすじ・価格・サイズ・「新刊」「R18」などのバッジを入れて、X用PNG・pixiv用PNG・A4/A3 PDFで出力。告知のタイムラインで埋もれたくない人向け。

新刊紹介カードメーカーを使う

値札メーカー

名刺サイズの値札を作ってA4に10枚並べたPDFで出力する。印刷して切るだけ。

卓上に置ける自立(テント型)にも対応しているので、値札立てを持っていなくても大丈夫。お品書きメーカーのデータをそのまま流し込めるから、入力し直す必要もない。前日の深夜に思い出しても3分で終わる。

値札メーカーを使う

名札メーカー

サークル主・売り子用の名札。表示名、サークル名、SNSのIDを入れるとA4の中央に1枚配置されたPDFが出る。

「@」を二重に入れても自動で直る。SNSでしか知らない相手に「この人だ」と気づいてもらうための装備なので、アイコン画像を入れられるようにしてある。

名札メーカーを使う

名刺メーカー

イベントで交換する名刺・ショップカードを作る。QRコードと装飾フレームに対応。A4に10面付けのPDF、またはPNGで出力できる。

「SNSのIDを口頭で伝えて聞き取ってもらう」という高難度ミッションから解放されたい人へ。

名刺メーカーを使う

でか文字POP

「完売しました」「少々離席します」「見本誌あります」を、画面いっぱいのでかい文字にするツール。

印刷して卓上に掲示すれば、離れたところからでも伝わる。小さい紙にペンで書いた文字は、思っているより遠くから見えない。

でか文字POPを使う

差し入れシールメーカー

差し入れに貼る名前シール。4つの形状×2トーンから選べて、2L判のPNGに10〜20枚並べて出力する。コンビニのシール紙プリントで印刷できるサイズ。

差し入れは渡した瞬間がゴールではない。持ち帰ったあとに「これ誰からだっけ」となるところまでが本番だ。

差し入れシールメーカーを使う


🧰 準備で使う(9個)

持ち物チェックリスト

サークル参加/一般参加 × 夏/冬のテンプレートから、持ち物リストのA4 PDFを作る。

自分で足りない項目を足すこともできる。チェックが付かなかったものは、そのまま買い出しリストに送れる。

持ち物チェックリストを使う

イベント準備スケジュール

イベントの日付を入れると、そこから逆算して「いつ何をやるべきか」のタスクが自動で並ぶ。入稿の締切から逆算するあれを、手計算しなくていい。

A4 PDFのほか、ICSファイル(カレンダーアプリに読み込める形式)でも出力できる。スマホのカレンダーに丸ごと入れておけば、締切が向こうから通知してくれる。

イベント準備スケジュールを使う

折り本メーカー

A4用紙1枚を折るだけで8ページの小さな本になる、折り本のPDFを作る。縦書きの字組みは自動で調整されるので、文字数を気にせず本文を貼るだけでいい。

コンビニのネットプリント用の説明画像も一緒に出るので、印刷機の前で操作に迷わずに済む。無料配布やイベント合わせの一発ネタに強い。

折り本メーカーを使う

面付けメーカー

手持ちのPDF原稿を、中綴じコピー本の順番に並べ替えて面付けする。ページ順を紙に書いて計算した挙句、刷ってから順番が違うことに気づく——あの事故を防ぐためのツール。

家庭用プリンタやコンビニで刷って、真ん中をホチキスで留めれば本になる。

面付けメーカーを使う

買い出しリスト

持ち物チェックリストで「持っていない」と判定されたものを抜き出して、買い物リストとして表示する。そのままAmazonや楽天の検索にも飛べる。

会場の最寄りのコンビニで途方に暮れる前に、家で見ておきたい画面。

買い出しリストを使う

サークルカットメーカー

イベント申込に必要なサークルカットを、枠画像に文字やイラスト、プチオンリーのロゴを重ねて作る。

申し込みの段階で心が折れて参加を見送る——という本末転倒を減らすために作った。

サークルカットメーカーを使う

濁点文章メーカー

「あ゙ぁ゙」のような濁点付きの文字を、環境依存で崩れない正しい文字コードに一括変換する。感情が限界に達した台詞のためのツール。

変換したテキストをコピーして原稿に戻すだけ。

濁点文章メーカーを使う

原稿整えツール

小説原稿を貼り付けると、三点リーダーやダッシュの偶数化、「!」「?」の全角化とその後ろのスペース、行頭の字下げ、半角カナ、表記ゆれなどを自動でチェックして直してくれる。

「まとめてお直し」で一括修正もできるし、判断が要るものは1件ずつ確認できる。入稿直前、体裁のことで悩む時間をゼロにするためのツール。

原稿整えツールを使う

イベント卓上シミュレーター

本の冊数とサイズを選ぶと、机の上の配置が自動で組まれる。そこにポスターを立てて、座ったとき(あるいは立ったとき)に自分の顔が隠れないかを正面から確認できる。

当日「ポスターで顔が完全に消えている」と気づいても、もう直せない。事前に予習しておくためのツール。俯瞰図と正面図をまとめた設営メモをPDF・PNGで持ち出せる。

イベント卓上シミュレーターを使う


💴 売上管理(1個)

原価・利益計算ツール

印刷費と部数、その他の経費を入れると、1冊あたりの原価と「おすすめ価格」を出す。さらに、BOOTH・自家通販・倉庫・pictSPACE・書店委託といった主な通販ルートの手数料を織り込んだ販売価格まで計算してくれる。手売りと同じ手取りにするには通販ではいくらにすればいいのか、が一発でわかる。

「なんとなく500円」で刷って、あとから赤字に気づくのを防ぐためのツール。結果はA4 PDFで保存できる。

原価・利益計算ツールを使う


💞 その他(2個)

推しCP紹介シートメーカー

推しキャラ2人を左右に並べて、双方向の感情、関係性タグ、布教コメントを載せた紹介シートを作る。X用(横16:9/縦4:5)とA4 PDFで出力。

「このカプがどういうカプなのか」を140字で説明するのを諦めた人へ。

推しCP紹介シートメーカーを使う

推し作品まとめメーカー

「私を構成する作品」「上半期ベスト」などのテーマで、好きな作品を最大5つ並べた縦長画像を作る。投稿用のリンクテキストも一緒に生成されるので、画像と一緒に貼ればそのまま布教が完成する。

推し作品まとめメーカーを使う


全ツール共通で気にしなくていいこと

ログインがいらない。 メールアドレスもパスワードも聞かない。開いたらもう使える。理由はこちらの記事に書いた。

データが外に出ない。 入力した内容も、アップロードした画像も、ブラウザの中だけで処理される。作ったお品書きや名札は運営からも見えない。

データを持ち越せる。 トップページの「ふっかつのじゅもん」で、各ツールの入力内容を1つの文字列にまとめて書き出せる。次のイベントのとき、あるいはスマホを買い替えたときに、その文字列を貼れば全部戻ってくる。

スマホで完結する。 PCがなくても、会場のパイプ椅子の上でも作れる。


使う順番の目安

参考までに、私の中の標準ルートを置いておく。

タイミング やること
申込のとき サークルカットメーカー
1ヶ月前 イベント準備スケジュールでタスクを並べる
入稿前 原稿整えツールで体裁を整える/面付けメーカーでコピー本
値段を決めるとき 原価・利益計算ツールで手売り価格を決める
告知のとき お品書きメーカー新刊紹介カードメーカー
1週間前 持ち物チェックリスト買い出しリスト
前日 値札メーカー名札メーカー名刺メーカーを一気に印刷/卓上シミュレーターで設営の予習
当日 でか文字POP差し入れシールメーカー
イベント後 原価・利益計算ツールで収支と通販価格を確定/お品書きメーカー新刊紹介カードメーカーを通販告知用に作り直す/ふっかつのじゅもんで次回にデータを持ち越す

とはいえ、この順番どおりに進んだことは一度もない。だいたい前日の深夜にまとめてやっている。

そのために全部スマホで3分で終わるように作ってあるので、安心して前日にかけこんできてほしい。

同人かけこみ堂

全ツール登録不要・無料。イベント準備はここで。

使ってみる →